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パティー先生の5月のアドバイスはウエットパレットをウエットに保つ方法

クローマ社のジョソーニアブランドのアクリルペイントの場合

先生は通常ウエットパレットにスプレーで水をかける事はまずされませんが必要に応じて底に
敷いたペーパータオルとその上に置いたパレットフィルム(デリペーパー等)がスムーズに 
ひっつく程度にペーパータオルの下に適度の水を注いでペイントを置いた容器に蓋をして5分
から10分程度待ちます。 こうすればペイントは元のクリーミーな状態に戻ります。   

ミックスしたペイントを1週間以上も使用しない様な場合は霧吹きの容器に蒸留水を入れて 
ペイントの表面に充分吹きかけます。 ここで蒸留水を使用するのは通常の水にはバクテリア
が含まれており、ペイントにカビがはえる原因になるからです。 もし蒸留水が手軽に入手 
できない場合はウエットパレットの中に10円銅貨を入れて置くことでバクテリアの繁殖を防
ぐ事ができるでしょう。 こうして後はタッパーウエアーの様なしっかりとした密封できる蓋
をしておきます。 2〜3ヶ月もの間ペイントを使用しない場合は2〜3週間おきに蒸留水を
スプレーして容器の蓋をしつかりと締めておけば大丈夫です。              

パティー先生の6月のアドバイスはモップブラシの抜け毛対策

新しいモップ筆の殆どはある程度抜け毛がおこります。 そこで今回はこの対策についての 
ヒントをお話します。 まずこの新しい筆をマイルドな中性洗剤とぬるま湯で筆の根本まで 
マッサージをする様にほぐしながら洗います。 その後よく濯いで洗剤を流して自然に乾かし
ます。 1インチ以上の大きなモップ筆の場合は手のひらの中で軽く回してこする様にして 
筆先を広げる様にしながら水気をとり筆立ての中に逆さにして乾かします。 こうして置けば
モップ筆をいつまでのふさふさな状態で使用する事ができます。 特に新しい筆は使用する前
にこの方法を何回か繰り返してルースな状態の毛をとりさっておきます。 更に乾いた後で 
毛先をセロテープやマスキングテープの上で軽くたたきつける様にしてルースな状態の毛を 
取り除いておけば、ブレンディングの最中にペイントに毛が落ちる事はまず防げます。   

パティー先生の7月のアドバイスはモップブラシをドライに保つ方法

私がいつもペインティングをしていて最後のグレージングの段階(ハイライト、シャドー  
シェード、アクセント等)に来たときにモップ筆がリターダーでかなり湿っている事に気付く
ことがあります。モップ筆がリターダー分を吸い取って湿っていてはグレージングをソフトに
和らげることはできずペイント上にストリーク筋を付けてしまうばかりです。こんな場合は 
筆先の金具のすぐ下の毛の部分を人差し指で固定して巻いたままのペーパータオルで前後に 
素早い動作で毛先をこすり付ける様にします。 筆を回転させて反対側も同じ様にします。 
この様にすればかなり金具の近くにまでしみてきたリターダー分を拭い取ることができます。
こんな手入れは通常、長い時間ペインティングをしていれば何回かは必要です。 ショップ 
タオル等の塵のでないペーパータオルが最適ですね。                  


パティー先生の8月のアドバイスはブラシを洗うコツに付いて

ペインティングを終えて筆を洗う時には、まずは何時もモップ筆と使い古しの筆をパレットに
リターダーをたらした部分に浸けておき筆先充分に浸透させます。 その間に他の筆(平筆、
フィルバート筆、アンギュラー筆等をリターダーに浸します。 ソープ等を使用して洗う前に
そっと柔らかくリターダー分を筆先から金具の部分へと浸し込ませます。 ソープに関しては
各社からいろいろと良い製品が販売されていますが、私自身は "Faux Meister" 社のブラシ用
Soap & Conditioner を好んで使用しています。 モップ筆と使い古しの筆はいつも一番最後
に洗っています。 先にこれらの筆をリターダーに浸しておく事で、既に毛先で固まってしま
った取り除きにくいペイントも割と簡単に洗い出す事ができます。            
時には時間を忘れて夜半までペインティングをした時などは寝る前に筆を洗う事がつらい時も
あります。 こんな時にはパレット上にリターダーの溜まりを作って筆を浸しておき、翌朝に
洗っても大丈夫ですよ。                               

パティー先生の9月のアドバイスはトレースラインを簡単に消す方法

もう随分に昔になりますが私がペインティングを始めた頃にはトレースラインは練りケシゴム
で消すことを教わりました。 そこでトレースラインが練りケシゴムで消せるのならペイント
も時には消せる事に気が付きました。 現在ではグラファイトラインは無臭のターペンタイン
を使用して消しています。 ペイントが手で触れられる程に乾いているのを確認してから無臭
ターペンタインをペーパータオルに湿らせてグラファイトラインやトレースラインを拭き取り
ます。 グラファイト転写紙はオイルベースですし、私は殆どのペインティングをアクリル 
ペイント(水性のベース)で描いていますので、ペイントが乾いているかぎりターペンタイン
はペイントには殆ど影響を与えません。 ペイントには影響せずに油性のグラファイトライン
のみを取り除いてくれます。 ペインティングを続ける前にクリーンな乾いたペーパータオル
でオイルぽっくなったペインティングの表面をそっと拭きとります。            


パティー先生の10月のアドバイスは暗いバックグランドのラインドローイングの校正

ガラスの製品の反射を描く時やとても暗いバックグランドの絵を描こうとする時に、絵の上に
トレーシングペーパーを正確に合わせる事が難しい事がよくあります。 通常のトレーシング
ペーパーでは充分な透視度が得られません。そんな時の解決方の一つにはラインドローイング
をOHPの透明なフィルムに直接コピーして使用する事ができます。通常のコピー機で使用でき
るOHPフィルムは文法具店でも入手きます。 レーザープリンターを使用されていれば、これ
にプリントアウトする事もできます。 コピー機やレーザープリンターがなくても文房具でも
作成してくれるでしょう。 皆さんも一度試してみて下さい。